都市ボーイズ「マルチタスクの危険性」――脳は同時処理できない、記憶力低下とIQ低下の話記憶力

目次

マルチタスク幻想で効率が下がる理由と対策ToDoリスト

1. 導入:今すぐやめた方がいい習慣

「誰もが無自覚にやっているかもしれないが、今すぐやめた方がいい習慣がある」と切り出し、その対象がマルチタスクだと提示する。器用に回しているつもりでも、注意力や記憶力に悪影響が出る可能性があるため、まずは“危険性の話”として聞いてほしい、という立て付けで進む。

2. マルチタスクとは:同時進行に見える状態

ここでいうマルチタスクは、仕事の同時処理だけではなく、作業中に通知を見てしまう、別件の連絡に反応して手を止める、といった割り込み行動まで含むものとして語られる。パソコンでタブを複数開き、いろいろ同時に処理している“感覚”そのものが、現代では推奨されがちだ、という問題意識が置かれる。

3. 二人のタイプ:岸本さんはマルチタスク/早瀬さんは一個ずつ

話の流れで、岸本さんは複数のことを同時に抱え込みやすい「マルチタスク気質」として語られ、早瀬さんは「一個ずつ終わらせて次へ行く」やり方が基本だと対比される。ここは単なる性格の違いではなく、「どちらが脳にとって合理的か」という論点へつながっていく。

4. 人間の脳は“本当の同時処理”ができない

都市ボーイズは、脳はパソコンのように複数タブを“同時に処理”できる構造ではない、と説明する。実際に起きているのは、A作業→B作業→A作業…という注意の切り替えであり、切り替えそのものが負担(コスト)になる、という整理である。

5. 切り替えが増えるほど効率は下がる

切り替えが頻発すると、脳は疲れやすくなり、本人の体感としては「全部進んでいる」ようでも、各作業の処理が薄くなって結局遅くなる、と語られる。マルチタスクは“速く回す技術”ではなく、“遅くなる仕組み”になりやすい、という逆説がここで強調される。

6. 目に見える害:記憶力の低下が起きる

次に悪影響として「記憶力の低下」が挙げられる。集中して覚えるべきタイミングでも注意が散り、情報が浅くしか入らないため、名前が出てこない、直前に何をしていたか抜ける、といった日常的な不具合として現れやすい、という流れで話が進む。

7. 研究の話(注意・記憶):重度マルチタスクは“雑音”に弱くなる方向

動画の趣旨と噛み合う研究としては、重度のメディア・マルチタスク傾向が強い人ほど、無関係な刺激(外部の雑音)や無関係な記憶表象(頭の中の雑音)に干渉されやすい、という方向性が報告されている、という整理になる。重度マルチタスク群がフィルタリングや課題切り替えで不利になりやすい、という紹介に近い。

8. 「Natureに掲載」「IQが低下」はどう捉えるべきか(事実関係の整理)

動画内で触れられる「ネイチャー誌に掲載」「IQが低下」という言い回しは、研究の種類を分けて理解するのが安全である。Nature系(Scientific Reportsを含む)には、メディア・マルチタスクと認知コントロール/マルチタスク課題成績の関連を検討した論文があるが、その論文自体はIQを測定して「IQが下がる」と結論づける設計ではない。したがって「Nature(Nature系論文)がIQ低下を直接示した」と断定するのは難しい。

一方、「割り込み(メール・電話など)でIQが低下する」といった主張は、別の二次情報として広く流通しており、たとえばHP資金提供の研究チームの報告として「気を散らされたときにIQが低下した」という趣旨が紹介されることがある。動画では、この種の言説を“危険性のイメージ”として用いつつ、結論はあくまで「マルチタスクを常態化させるな」という実践的警告へ回収している。

9. 現実の問題:割り込みはゼロにできない

議論は「とはいえ現実には割り込みが入る」という地点に戻る。作業中にメールが来る、他人に話しかけられる、急件が飛び込む——こうした環境だと、放っておくと常時マルチタスク化してしまい、集中が維持できない、という問題意識が示される。

10. 対策①:ToDoリストで「今やること」を固定する

ここで具体策として、まずToDoリストを作ることが提案される。やるべきことを外に書き出し、順番や時間帯を決めることで、「この時間はこの作業だけ」と線引きでき、脳内で別件がうろつく状態を減らせる、という考え方である。

11. 対策②:「後からやるリスト(Later)」で割り込みを隔離する

ToDoだけでは割り込みに負けるため、もう一枚「後からやるリスト」を作る、という提案が続く。作業中に連絡や通知が来ても、その場で開かずにLaterへメモして積み、「今はA」「Bは後で」と隔離することで、注意が引きずられて生産性が落ちる事態を避ける、という筋道である。

Later運用は、単に先送りするのではなく「Aが終わるまでLaterを見ない」という遮断まで含めて語られる。メール確認の時間帯を決める、確認回数を絞る、状況によってはネット環境を切るなど、“切り替え回数を減らす設計”が、早瀬さんの「一個ずつ」型のやり方として肯定されていく。

12. まとめ:マルチタスクは能力ではなく、仕組みで減らす

終盤、都市ボーイズは「マルチタスクができる人が優秀」という空気に疑義を呈し、情報が多い時代だからこそ“捨てる/後回しにする”の設計が重要だとまとめる。ToDoリストで“今”を固定し、Laterリストで割り込みを隔離して、一個ずつ終わらせる。これが、記憶と注意を守り、結果として効率を上げる、という結論で動画は締まる。

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