都市ボーイズ「一人で行ったのに相方がいる前提」――スタッフの誤解から崩れたキャンプ怪談


目次

都市ボーイズ「一人で行ったのに相方がいる前提」

【導入】「過去最悪の怪談会」を振り返る

動画冒頭、都市ボーイズは今回のテーマを「過去最悪の怪談会」と定め、早瀬さんが怪談を始めてから約3年の間に参加してきた数々の現場の中でも、群を抜いて厳しかった回を語る、と宣言する。東京だけでなく大阪、山奥など各地の怪談会に出る中で、精神的にタフな早瀬さんでも心が折れた案件があった、という前置きである。

【案件の概要】舞台は「キャンプ怪談会」

その最悪回は「キャンプ怪談会」で、時期は2018年9月。大きなキャンプ場にテントが多数張られ、最大で千人規模が宿泊できるような環境だという。怪談を聞きに集まる観客はそのうち数百人規模と想定され、早瀬さんは「一人で行くが、30分はきっちり話してほしい」と依頼を受けて参加することになった。

早瀬さんとしても、キャンプ場で怪談をするのは初めてで、しかも当日の“二番手”という配置である。事務所からは「頑張ってください」と背中を押され、本人も「やります」と引き受ける。ただし、屋外での怪談は環境要因が多く、後にそれが致命傷になる。

【出発~到着】一人で向かったのに「二人で来る」前提が崩れない

現地までは車で約3時間。キャンプ場のため街から離れた場所へ入っていく。到着してまず早瀬さんが戸惑うのは、迎えのスタッフが当然のように「二人でやるんですよね」と言ってくる点である。

早瀬さんは「事務所からは一人だと伝わっているはずだ」と思いながらも、その場では話を合わせつつ確認を進める。しかし、キャンプ場側の関係者もまた「二人でやる」「漫才みたいな怪談になるのか」など、相方がいる前提で話をしてくる。つまり、早瀬さんが一人で来ているのに、周囲が“二人”だと思い込んでいる状態が、到着時点で発生していた。

【時間の変更】30分のはずが、なぜか50分枠になる

さらに状況を悪化させたのが持ち時間である。早瀬さんは30分の想定で準備してきたのに、現地の進行では「1時から50分」など、50分枠として扱われる流れになる。本人としては、練習してきた尺が根本から足りない。

早瀬さんは開始直前に「少し練習させてほしい」とお願いし、残り時間が少ない中で調整を試みる。しかし、ここで“現場の空気”が早瀬さんの想定と真逆に転ぶ。

【子どもの介入】兄妹が近づき、からかいが始まる

練習中、子どもが近づいてくる。兄と妹のような二人組で、怪談を見に来たというより、興味本位で覗きに来た雰囲気が強い。妹は「怖いのは嫌」と言い、兄は「大丈夫だ」と宥める。早瀬さんとしては、本番前の集中したい局面だが、子どもは遠慮なく距離を詰めてくる。

そして、練習が進むほど、子ども側の態度が露骨になる。「全然怖くねーぞ」「どこが怖いんだ」など、からかいが混ざっていく。早瀬さんは、時間がない中で練習も止められ、かといって揉めるわけにもいかず、消耗を抱えたまま本番へ移行することになる。

【本番前の紹介】“相方不在”を前提にした紹介がさらにややこしくする

本番直前、紹介側は観客に向けて早瀬さんを持ち上げる。怪談の実績を強調し、怖さを煽り、場を温める意図はある。しかし、この紹介が長く続き、早瀬さんは座ったまま待たされる。さらに紹介の文脈には「本来は岸本が来るはずだったが忙しくて来られない」といった、相方不在を匂わせる要素も混じり、早瀬さんの立ち位置が妙に不安定になる。

【現場環境】屋外・距離・騒音で“怪談が成立しにくい”

キャンプ場という場所柄、観客の集中を一点に集めにくい。暗さや周囲の雑音もある。さらに飛行場が近く、飛行機の音が入るなど、とにかく「声と雰囲気だけで引っ張る怪談」にとって条件が悪い。早瀬さんの言葉が届きづらい状況が、じわじわと焦りを増幅させる。

【決定打】子どもの悪ふざけ(レーザー)で集中が破壊される

早瀬さんが話し始めると、子どもがさらに悪ふざけを加速させる。レーザーポインターのような光が目に入って痛みが出て、話しながらも気になって振り返ると、先ほどの兄妹がこちらを狙っている。早瀬さんは位置をずらし、向きを変え、何とか続けるが、また光が入る。

怪談は、語り手が“場を支配する”ことで成立する。しかしこの現場では、語り手が支配する以前に、子どものちょっかいが主導権を奪っていく。早瀬さんは「やめてくれ」と言い切れないまま、耐えながら語り切るしかない状況に追い込まれる。

【終盤】怪談から“雑談・質問タイム”へ吸い込まれる

後半、早瀬さんは空気を立て直そうとして、除霊の話など別の方向の話題も入れる。しかし、子どもたちは「YouTube好き?」などと話を横に逸らし、特定の動画をねだる。早瀬さんは松居一代さんの動画の話題を出し、場を回そうとするが、子どもは「松居一代って誰」と返し、想定していた“掴み”がズレていく。

また、早瀬さんが持ち歩いているお守りの入ったバッグにも興味が向き、中身を見せてほしいという流れになる。早瀬さんは怖がる子がいるなら、と一応の配慮として「背負ってみるのもいいかもしれない」などと言うが、子ども側は別のテンションで盛り上がり、無遠慮な冗談を重ねる。結果として、怪談会の重心が“怖がらせる場”ではなく、“いじる場”に変質してしまう。

【総括】「最恐最悪」だった理由

早瀬さんは、このキャンプ怪談会を「過去最悪最低」「とにかくやばかった」と結論づける。理由は、単に子どもがうるさい、という話ではない。一人参加なのに二人扱いされる段取りの崩れ、尺の齟齬、屋外環境(飛行場の騒音を含む)による成立条件の悪さ、そして子どものからかい・妨害が連鎖して、怪談会としての“型”が最後まで回収できなかった点にある。

【余談】山口敏太郎さんは「戦争の話」で子どもを黙らせた

話の終わりに、同じように子どもが騒がしい現場で、山口敏太郎さんが戦争の話をし始めたところ、子どもが黙った、というエピソードが添えられる。怪談とは別種の“現実の重さ”が、その場の空気を一気に変えた、という趣旨である。

【締め】それでも「またキャンプ場の怪談オファーをください」

最後に都市ボーイズは、あれほど厳しい現場だったにもかかわらず、早瀬さんとしては「リベンジしたい」「もう一回キャンプ怪談をやりたい」という気持ちが残っている、とまとめる。そして、キャンプ場での怪談のオファーがあればまた呼んでほしい、という言葉で締め、次につなげていく。

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